『神火101 殺しの用心棒』 ポスター

1966年12月に公開された松竹映画『神火101 殺しの用心棒』(石井輝男監督、竹脇無我、林翠、吉村実子主演。くわしくは、こちら)のポスターです。
この映画に関して、『跨界的香港電影』(2000年、康樂及文化事務署)には「松竹=國泰 合作」とあり、『香港映画の黄金時代 T』パンフレット(2002年、国際交流基金アジアセンター)もそれを踏襲していましたが、女将が香港電影資料館で閲覧した香港公開時のチラシには、邵氏のロゴがでかでかと掲げてありました。
また、『國際電影』1967年1月号に掲載された『神火101』撮影のため日本に赴く林翠(1966年11月)に関する記事には、「今回の出演はまったく予想外のことで・・・・」や、「彼女は目下自己の主演作 『紅攻瑰』『游龍戯鳳』でとても忙しいので・・・・」などと書いてあり、どうやら國泰側は彼女が『神火101』に出演することを全く把握していなかった模様です。
実はこの時期、林翠は國泰のライバル会社である邵氏の作品にも年に1本出演することができるという契約を(國泰と)結んでおり、このことから考えると、本作は当初松竹に邵氏がロケ協力する形で製作され、邵氏は香港側のメインキャストとして林翠を推薦したものの、國泰がそのことを知らなかったため、急遽松竹は國泰から林翠貸し出しの許可を取り付けた、と見るのが妥当な線かも知れません。



全体像。見にくい写真で、
ごめんなさい。


ご立派な能書き。


竹脇無我。やけくそ気味に
銃を乱射。


林翠。「学生の恋人」も、ここでは
フェロモン系美女です。


吉村実子。ややフェロモン欠乏気味。

センセーショナルな文句が
躍ります。
(下のお方が、吉田・ハンサム
タワーズ・輝雄)。


おまけ。日本へ撮影に赴く林翠。
林翠(りん・つい)は、1950〜60年代の香
港映画界を代表する女優の一人。
が、日本の中華明星迷にとっては、王羽
(ジミー・ウォング)の元奥さんとしての方
が、有名かもしれません。







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