レッツゴー！若大将1　（旅荘　愛のさざなみ）

恋のゴールもゲットだぜ！　1
（『レッツゴー！若大将』）

主なスタッフ
製作：藤本真澄	監督：岩内克己
脚本：田波靖男（ジャック・プロダクション）	撮影：逢沢譲
音楽：広瀬健次郎	美術：竹中和雄
編集：黒岩義民	録音：渡会伸
スクリプター：中尾孝	照明：高島利雄
主なキャスト
田沼雄一；加山雄三	田沼久太郎：有島一郎
田沼照子：中真千子	田沼りき：飯田蝶子
仁科澄子：星由里子	石山新二郎：田中邦衛
江口敏：江原達怡	林美芳：陳曼玲
呉隆：宝田明	足立：田島義文

あらすじ

京南大学サッカー部の主将「若大将」こと田沼雄一（加山雄三。ずっと大学生）は、試合で宿敵・西北大に敗れてしまいますが、部員の「青大将」こと石山新二郎（田中邦衛。やっぱりずっと大学生）が悔し紛れに西北大メンバーに喧嘩を売り、大騒動となります。
かけつけた若大将が喧嘩の仲裁に入るものの、偶然居合わせた女性の乳母車がはずみで突き飛ばされ、プールへ落下しそうになります。
危機一髪、乳母車を救った若大将に、女性は好印象を抱きます。

その後、祖母・りき（飯田蝶子）と共に訪れた宝石店で、雄一はその女性と再会します。女性は、仁科澄子（星由里子）といい、親戚の子供を預かっていた時にあの出来事があったのでした。

さて、若大将はサッカー全日本学生選抜メンバーにとして香港遠征に行くことになりますが、メンバーに選ばれなかった青大将も、父の会社の仕事を口実に飛行機に同乗してきました。また、澄子も若大将を追って、専務の坂本の香港出張に同行することにします。

政府大球場での試合後、中華レストランで開かれた歓迎レセプションで、若大将は店の令嬢・林美芳（陳曼玲）を紹介されました。
澄子は若大将に会うため宿舎を訪れますが、若大将は美芳の案内でドライブに出かけるところでした。その姿を見て、澄子は不愉快な気分になり、青大将の誘いにのりますが、結局はタクシーで二人の乗った車を尾行します。

その後、専務が商談をしている宝石店にきた澄子は、ここで若大将と再会、誤解の解けた二人は香港で楽しいひと時を過ごします。
一方、青大将は宝石店にいた女性に引っかかり、二人でマカオのカジノで遊びまわった挙句、父から預かった金まで騙し取られてしまいます。
翌朝、青大将からの助けを求める電話で起こされた若大将は、美芳の自家用セスナ機でマカオに飛び、青大将は美芳から金を借りて何とか事なきを得ます。
その日の試合までまだ時間があるので、若大将と美芳はマカオの市内観光をし、青大将は一人香港へ帰りますが、宿舎へ尋ねてきた澄子に「若大将は香港美人とマカオでいちゃついている」と嘘を言い、澄子は嫉妬を抱きます。

日本へ帰った若大将は、使い込みがばれて勘当された青大将と共に、新築なった帝国劇場地下にオープンした田能久の支店で働きますが、なんと向かいの中華レストランは、美芳のレストランの日本支店でした。
若大将は自分の店そっちのけで美芳のレストランで歌を披露、怒った父・久太郎は若大将を勘当、青大将も首になります。
美芳は若大将へのお礼に料理を振舞い、青大将は美芳のレストランで働くことになります。
そこへ、若大将を探しにやってきた澄子が現れますが、美芳と仲良く食事をする若大将の姿を見て、澄子の心は激しく揺れます。

澄子を狙う専務は、澄子を誘って京都へ宝石の展示会へ出かけます。若大将も澄子の後を追って新幹線に乗り込みますが、そこで美芳と青大将に出会い、美芳のために京都案内をすることになりました。
若大将と澄子は、誤解を解くために話し合いますが、却って言い争いになり、喧嘩別れしてしまいます。
若大将は美芳を連れて京都を案内しますが、最後に訪れた清水焼の工房で、美芳の婚約者・呉隆（宝田明）を紹介されます。美芳は彼に会うために、京都に来ていたのでした。

その後、一人街をそぞろ歩く若大将の目に飛び込んできたのは、専務に襲われる澄子の姿でした。
若大将は格闘の末、専務をやっつけますが、うっかり「君も悪いんだ！」と澄子をなじってしまったので、二人の仲はまたまたこじれてしまいます。

大学サッカーリーグ王座決定戦当日、澄子に振られた若大将は精彩を欠き、試合も大苦戦。
一方、澄子の店にエンゲージ・リングを買いにきた美芳と呉隆から真相を聞いた澄子は、急ぎ試合会場に駈けつけ、スタンドから大声で若大将に愛を告白。その姿に俄然発奮した若大将は、一転大活躍、西北大を破って大学リーグ王座を勝ち取りました。