『香港の夜』クレージー作戦 in 浅草 2

2004年5月8日〔土〕〜9日〔日〕





(つづき)

銭湯の名は、蛇骨湯(写真下)。
なんだかおどろおどろしいネーミングですが、かつてここに蛇骨長屋という一角があり、そこから付いた名前とか。
東京名物の黒湯が、こんこんと湧き出しています。
贅沢なことに、カランのお湯も黒湯なのです。
わたくし、この黒湯を子供の頃「おしょうゆ」と呼んでいました。
子供の目には、コーヒーよりも醤油に近い色に見えたのです。



フロントで入浴料(400円)を払い、女湯の脱衣場へ。
実は、わたくしが育った家には20歳の頃までお風呂がなく、毎日銭湯に通っていました。
家を改築してお風呂ができたため、もうかれこれ18年ほど銭湯ともご無沙汰していますが、その頃の入浴料が270円でしたから、130円値上がりしたことになります。
これを高いと見るか、安いと見るか。
わたくしは、まだまだ安いと思いますけどね。

そそくさと服を脱いで、洗い場へ足を踏み入れます。
お風呂は、バイブラバスやジェットバス、電気風呂、それに露天風呂まであって、1時間以上ものんびりとお湯を楽しみました。
少し残念だったのが、保健所の指導だと思いますが、露天風呂のお湯の塩素臭がちょっぴりきつかったこと。
今の厚生労働省の方針では、致し方ないのでしょうか。

湯上がりにコーヒー牛乳を飲んで(ほんとは明治スカットだともっとよかったのですが)銭湯を後にし、夕食をとる前に浅草名画座前へ行って、5月の上映スケジュールをチェック。
これもごひいきの女優さん・橘ますみの出ている『侠客列伝』(1968年、東映)が予定通り上映されるのかどうか、改めて確認しました。
どうやら上映されるみたいで、ひと安心。

夕食は六区の洋食屋さんで。
さわやかな風に吹かれていると、なんだか無性にビールが飲みたくなってきましたが、酔っ払って映画館で寝てしまったら元も子もないので、ここはじっとがまん。
ハンバーグライスを食べました。
子供とおんなじで、こんなメニューが好きなのです。

食事を済ませた後、開場時間まで、まだ時間があったので、浅草ROX内の本屋さんで時間つぶし。
『奇譚クラブの人々』(河出文庫)があったので買おうと思ったものの、古本屋で買った方が安いのでやめにしました。
でも、辻村隆と伊藤晴雨のところだけは、しっかり立読みしましたが。

そろそろいい頃かなと思い、映画館(浅草東宝)へ。
もう人が並んでいました。
わたくしも列に加わります。
場所柄(?)か、一夜の宿代わりに利用する方々がとても多いのです。
後でわかったことですが、そういう人の中には、館内には入らずロビーの長椅子で寝ている人もいました。

10分ほど並んで、ようやく開場。
列を崩さないようきちんと並んでエスカレーター(ロビーは2階)に乗りましたが、抜け駆けして階段で先に上がっちゃう人がいるのは、困ったものです。
思わず、「没礼貌!」なんて言いたくなります。(もすこし続くわ)


裏路地で見つけたミリンダの冷蔵庫。
今では、中華料理屋さんの食材保存
用冷蔵庫になっていました。
子供の頃、近所の東映系劇場で
いつもミリンダオレンジを飲んだもの
です。
ミリンダは東映映画の味(センチメン
タルな思い出)。
開場は、もちろん「浅草東宝」。
「明るく楽しい東宝映画」ですぞ。

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